投資 ときどき プログラム

貸株は損をする

貸株配当金は損か?

結論としては損。収入金額は多くなるが、結果的に損をする。理由は税金。

貸株によって得られるもの

日ごとの金利と配当金相当額としてもらえる収入の2種。

貸株配当金相当額?

貸株期間中、株の名義は証券会社に移るため、配当金受け取りの権利確定日に貸株状態だと、本来配当金を受け取る権利のある貸出者が配当を受けられず損をしてしまう。それを解消するため、本来もらえるはずだった配当相当額が証券会社から支払われます。それが貸株配当金相当額。

申告分離課税と総合課税

貸株は損だという、根本的理由。
サラリーマンで課税所得がそれなりにあると申告分離課税の方が安いし、そもそも配当金相当額は、本来得られていたであろう配当金の85%程度が支払われるので、その時点で損。だって、ここから更に課税されるんですよ?

総合課税の場合、株式の譲渡損との相殺や、繰り越した損失との損益通算をすることもできないので使い勝手が悪い。

事例

NEXT-FUNDS(1343)
いわゆるJREITです。貸株が損だと気付かせてくれた銘柄。なかなか分配金の通知が来ないなと思ったら権利日に返却されていないことに気付いたという。

貸株で得られる金利・配当は雑所得(総合課税)

本来支払われる配当金=1,610(100口あたり。2021年8月)
口座に振り込まれる配当金=1,283(申告分離課税20.315%控除後)…ここから税金が引かれることはない。
貸株配当金相当額=1,369(配当金の85%相当)…ここから更に税金が引かれる。
貸株で得られる金利(NEXT-FUNDSの場合:1日0.1%)=0.8円×30日=約24円。

SBI証券の貸株(優待優先)設定は万能ではない

自動的に貸株が返却されるのは優待データがある銘柄のみ。
この件があって調べていたら、優待権利落ち日のデータがある銘柄は自動的に返却されるが、そうでない銘柄は投資家自身で操作する必要があるそうです。

SBI証券 よくあるご質問
貸株をしている間、株主優待、配当金、議決権はどうなりますか?

優待のある株を「優待権利自動取得:あり」に設定していたが、JREITの配当は優待とは別の扱いらしい。

貸株をするなら配当の出ない銘柄を

配当を得られる銘柄なら、貸株にしない方が無難です。
貸株の利率が異常に高い銘柄であれば検討してもよいかもしれません。大抵0.1%とかだから検討に値しないと思います。

おわりに

貸株?金利もらえるしラッキーじゃん?と行動を起こしてみたまではよかったのですが、デメリットをちゃんと理解できていませんでした。
百聞は一見に如かず。実際デメリットを体験してみないと本当の意味で理解できないものですね。愚者なので。